9月の料理教室覚え書き

尋常ではなかった暑さも一段落、日中暑い日もあるとはいえ秋の訪れが確実に進んだ9月でした。台風などの災害も続き季節の変化が極端になって来ている近年、自律神経が振り回されることになるためか前の季節の疲れが季節の変わり目にドッと出易くなってしまっているような気がしています。年齢のせい、だけではない身体の疲れを何とか抑えたくて季節の変わり目には心して身体の調子を調える食べ物を身体に入れ、敢えて身体を動かすようにしています。

そんな季節の変わり目のお料理教室。今回はヴェジタリアンのメニューでお届けしました。疲れた胃腸を休め、調えるための優しい食事。野菜だけ、と言っても単調にならず美味しく食べ応えもあり見た目も美しいお料理に皆さま満足して下さったようでとてもホッとしました。

今回の献立は、目にも鮮やかで爽やかなビーツのスープ。サラリと軽くて美味しい豆乳マヨネーズを新鮮な生野菜にディップする一皿。ひよこ豆、赤インゲン豆、枝豆という3種類の豆とたっぷりのパセリを玉ねぎたっぷりのドレッシングで和えた豆マメサラダ。色鮮やかな秋野菜をオリーブオイルをかけてローストしてから自家製つゆをかけ、たっぷりの香味野菜をのせていただく秋野菜のマリネ。高野豆腐と干し椎茸を組み合わせてお肉にしか思えない楽しい食感の唐揚げ。そしてデザートはアーモンドパウダーとココナッツオイルで軽く仕上げた生地の上に青リンゴとイチジクを敷き詰めたタルトという6品でした。低糖質でたっぷり野菜が取れつつしっかりタンパク質も摂れるバランスの良いメニューになったと思います。

来月は気分を変えてエスニックで、イラン料理をお届けします。やはり野菜たっぷりのヘルシーな家庭料理ご紹介する予定です

8月の料理教室覚え書き

此の所毎年のように同じ事を言っている気がしますが今年の夏は殊の外暑さ厳しく、尋常ではない暑さには悩まされました。MSTERIO サマーキャンプでのお料理教室、Neo House Tokyoでの手延べうどんワークショップなど終わった後は暑さをやり過ごすだけで精一杯な日々。それでもようやく腰を上げて8月最終週にはお約束の料理教室を開催しました。

8月のお料理教室では暑さを乗り切る秘訣を満載に爽やかで栄養たっぷりなベトナム料理をご紹介しました。高原から届いた美味しい野菜をふんだんに使い、タンパク質もしっかり、ハーブと魚醤などを纏わせてエスニック風味で美味しく元気の出る食卓を演出しました。

メニューは海老と豚ひき肉にキクラゲ、しいたけ、春雨、人参などをライスペーパーに包んでカリッと揚げた春巻きをレタスやバジル、ミント、ディルなどハーブ一杯で包んでいただく揚げ春巻き。ヌクマム、レモングラス、にんにく、レモンでマリネしてグリルでカラリと焼いたポークスペアリブ。きゅうりをたっぷりのコリアンダー、ディルと和えたピリ辛サラダ。塩麹に漬けてから茹でた鶏胸肉とスープに生野菜をたっぷりとのせていただく優しいフォー。甘味には、絹漉し豆腐で練った白玉粉で作ったお団子と緑豆を甘く煮た餡、パッションフルーツ、可愛い鬼灯などをトッピングして練乳をかけたカキ氷で暑い夏にピッタリなベトナム風デザートに仕上げました。食欲のない時にもお腹に優しく美味しくいただける爽やかなエスニック料理は大好評でした。

9月に入りいよいよ季節は移ろい始めています。夏の疲れが残らぬように今月の料理教室は身体の調子を調えるお手伝い。工夫を凝らした野菜料理を準備していますので機会が合いますなら教室を覗いてみていただきたいと思っています。

五月料理教室覚え書き

長いゴールデンウィークも終わった頃五月の料理教室が始まりました。

五月はご要望の多かったアラブ料理再び。以前からバージョンアップしたファラフェルを中心にクゥエートなどで食べられているレモンの香り豊かな野菜いっぱいのスープ、サルーナ。ブルグルの代わりに蕎麦の実を用いたタブーリサラダ、デザートはドライフィグ。

ファラフェルは5種類ものハーブたっぷりのグリーンのファラフェルと中身のピンクが美しいビーツのファラフェルの2種類。練りゴマとヨーグルトベースににんにくとレモンを効かせたタヒニソースを添えていただきます。サルーナは玉ねぎ、トマトなどの野菜と骨つきチキンを煮込む際に本来はドライレモンをチ使うところレモン塩とたっぷりのコリアンダーと共にコトコト煮込んだスープです。パセリとトマトたっぷりのサラダ、タブーリは通常ブルグルというひき割り小麦を使う代わりにヘルシーに蕎麦の実を使ってみました。デザートは濃く出したアールグレイの紅茶に一晩漬けたドライフィグにレモン皮とレモン汁をたっぷり混ぜてから水切りしたヨーグルトを合わせ、トロミある濃いバルサミコ酢をトロリとかけた洒落たお味のデザートでした。イチジクは小粒のイラン産の物を使います。

アラブ料理と言っても国によってかなり違うのですが良いとこ取りをしてしまうのが家庭料理の良いところ。油も軽く、あっさりした爽やかな味付けにすると日本でも抵抗のなくなる方が多いようです。ビタミン、タンパク質など栄養たっぷりのファラフェル始め、それをいただくだけで身体がすっきりするような野菜中心の料理の数々、季節の変わり目にこそ食べて欲しい元気の出るメニューをご紹介しました。

 

 

平成最後の料理教室が終わりました。4月の料理教室覚え書き

息子の結婚式という大きな行事を済ませ、いよいよ平成の御代も終わるというこの時期に平成最後の料理教室を無事に終えることができました。本当に濃く、実りのあった2019年の4月、そしていよいよ令和の時代がやってまいります。

4月の料理教室は美味しいオリーブオイルが手に入ったこともあり創作イタリアンの回になりました。美味しいオリーブオイルはイタリアから厳選した食材を届けておられる会津のアサクラさんのこだわり中のこだわり、在来種の自然栽培のオリーブを使った非加熱、無濾過のオリーブオイルアサクラです。

初めに旬の新玉ねぎのポタージュ。昆布だしベース、オートミールをとろみ付けに使い、最後に木の芽のペストを添えました。

パスタはファルファッレ。やはり旬の美味しいアスパラガス、讃岐のめざめと京都産のタケノコを合わせて木の芽、松の実、にんにく、オリーブオイルで作ったペストとたっぷりのパルメザンチーズで和えました。イタリアンながら和の風味が調和してクセになる美味しさと大評判。

サラダはパリパリのキュウリとルッコラに裏ごししたゆで卵をたっぷり振りかけて美味しいお酢とオリーブオイルでシンプルに仕上げたドレッシングでいただきます。

メインは豚肩ロースの薄切りをイチジクのピュレとオリーブオイルでマリネしてからイチジクの薄切りと重ねローズマリーで風味付けしてオーブンで焼きます。芽キャベツにオリーブオイルを回しかけてローストしたものを添えておしゃれなメインになりました。

デザートは美味しくなってきたそら豆のピュレにオリーブオイルと蜂蜜を加えリコッタチーズに添えます。素朴な風味ながらやはり春の香りが一杯のデザートです。

こうして冒険を重ねながら令和の御代に向けても新鮮な食卓をご提案できるようにと気持ちを込めたつもり。新しい時代もどうぞよろしくお願い致します。

3月の料理教室覚え書き

花冷えの日が続き思いがけないほど長く楽しめた桜の時期も峠を越えて、あっという間に初夏に移ろう予感を強く感じるような1日でした。3月も旭川、宝塚と実家の行き来から始まり盛りだくさんなレッスンも何とか無事に終える事が出来ました。

今月のテーマは飲茶。美味しい点心が食べたくなって、懐かしい初めての任地キャンベラでお習いしていた中華のレシピを復活させてみました。

献立は、     旬のワカメと筍を具とした鶏のスープ、中華街で食べるような甘くてスパイシーな叉焼、チャーシューをネギと甘味噌と一緒に挟んでいただく花巻、

叉焼や椎茸、筍がたっぷりの肉まん。肉まんも花巻も手作りのモチモチな皮が大好評でした。次にぷりぷりの海老たっぷり、玉ねぎの甘みが効いたシュウマイ。さっと蒸してからオイスターソースをかけたところに煙が出るまで熱したごま油をジュッとかけた菜の花。五感に響く飲茶ならではのプレゼンテーションを心がけた献立てにしたつもりです。最後にはあっという間にできるフレッシュマンゴーのプリンで懐かしい味満載の食卓になりました。

テーブルには桜を始め春のお花をたっぷりと活けて桜色の有田のお皿をコーディネート。丁度桜の季節になりましたから皆様に春の訪れを存分に楽しんで頂けたのではないかと思います。

2月の料理教室覚え書き

3月も半ばとなっていよいよ春めく季節です。夫の実家、私の実家と飛び歩いている内にあっという間に時間が経って、あんなに盛りだくさんに充実していた2月ももう記憶の彼方になりそうです

2月はスイス行きもあり、伊勢丹でのスイスについての講座もあってスイスで頭が一杯になった所でお教室もスイスのお料理をご紹介。スイスで購入して来たグリュイエールチーズ、エメンタールチーズをたっぷり贅沢に使ったチーズフォンデュを中心に前菜にはスイスの春の味覚、ベアラウフのスープを日本では行者にんにくを使って再現。サイドディッシュに根菜類のピクルス、マッシュルームのワイン蒸しとナッツやドライフルーツたっぷり加えた葉っぱのサラダ、デザートにはスイスと言えばのリッチなチョコレートケーキをお出ししました。ミモザの花をたっぷりとアレンジしたテーブルでフォンデュを囲みながらスイス談義に花が咲きました。

チューリヒでの料理教室

前任地のスイスには素敵な思い出がたくさんあって、再び訪ねる事は懸案でした。2月に伊勢丹でスイスの冬のおもてなし、についての講座を開く事になったのを機に、そうだスイスに今行こう!と急に思い立ちました。折角スイスに行くのだから、とチューリヒ在住のお友達に相談した所お料理教室をオーガナイズしていただけることになり、あれよあれよという間に3クラスが集まったと聞いてワクワクの旅立ちとなりました。何をお見せするかリクエストを伺った所思いがけずアラブ料理がご希望との事で、それならスイスで全ての材料が揃いますしとても気持ちが楽になりワクワクしながらのスイス行き。

スイス到着後数日はスイス在勤時に知己を得た友人達と出来る限りお会いするためチューリヒ、ベルン、ジュネーブ間を飛び回り旧交を温め最後の2日間がお料理教室という強行軍。その上伊勢丹の講座の為の取材と買い出しと大わらわのスイス滞在となってしまいましたが最後の最後まで目一杯、楽しんで。何よりお料理教室では皆さまにアラブ料理に対して新鮮な思いをお届けできたようですのでホッとして、充実感に満ち満ちた旅となりました。今回のスイス行きについて背中を押して下さり、きめ細やかにサポート下さったルイーズさん、素敵なキッチンを開放して下さりお買い物から準備に至るまでお手伝い下さってさらには素晴らしいテクニックで身体のケアまでしていただいた真由美さん、そして料理教室に参加下さった皆さま、3年半のスイス滞在に得た友情に深く感謝した今回のスイスへの旅でした。

 

 

 

一月の料理教室覚え書き

寒中お見舞い申し上げます。

新しい年の始まりに身の引き締まる思いを感じながら今年初めのお料理教室をお届けしました。恒例となった新春の和食のお献立、おもてなしにも普段の食卓にも使える定番の品を中心の組み合わせです。

美味しいキンカンが出回る季節に熊本産の特別なキンカン、高知産のフルーツトマトを使ったさっぱりマリネ。ミントの香りが爽やかです。

我が家定番の牡蠣の醤油煮。強火でふっくらと滋味豊かに仕上げます。今回は昆布だしを加えた改良版をご紹介。これはいつも大好評。

タタキ風ローストビーフはニンニクの風味を効かせてフライパンを使ってとても簡単に出来ます。焼き汁で作るタレが絶品で作り置きもできお客様の時は大変重宝。

タタキに添えるクレソンの芥子和えはピリッとした辛味のあるクレソンをさっと茹でて芥子醤油で和えます。クレソンたっぷり、鼻にツンと来る爽やかな辛味はローステビーフにピッタリです。

お椀にはこの季節に嬉しい粕汁を。豚バラ肉を細く切ったものをだしで煮てコクを出し野菜たっぷりの粕汁。酒粕は控えめにサラッとしたお味を楽しみます。柚子の風味を忘れずに。

食後には柚子風味のワラビ餅、柚子を丸ごと使ったジャムを添えて金箔をあしらい、春を感じさせる爽やかな一品でした。

 

12月の料理教室覚書き 一年の終わりに

今年も残すところ後僅か。12月のお料理教室を終えてホッとするのもつかの間、クリスマス本番に、お節料理の準備に、と12月後半もキッチンは大忙しです。

それでもお料理教室の一年を無事に全て終えて感謝の気持ちで一杯!いらして下さった皆さま、見守って下さった皆さま本当に有難うございました。後半、大きな怪我が二回も続いて大ピンチの時も、何とお休みする事なく平常でいられたことには自分でも驚きましたがきっと何かに守られているのかな、と感じています。そういえば去年は胸の怪我もあった、これで3回、3度目の正直でもう怪我はなし。これから気をつけるように、という事なのでしょう。実際年齢には逆らえませんしこれからはゆっくり注意深く、をいつも心に刻んで皆さまにご心配をかけないようにしよう、というのが今年の総括です 笑   家の中には危険がいっぱい!

それでは今年のクリスマス料理の教室の覚え書きを。今年も美しいクリスマスカラーのお料理とテーブルをコーディネートする事で素敵なクリスマスの食卓になるように努力しました。私の事ですので時々あら、とズッコケてしまう事もありましたが明るく笑い飛ばして下さった方々に感謝。

今年のクリスマスの献立は、昆布だしを隠し味に使ったサーモンとクリームチーズのムース、サーモンピンクのムースにディルとピンクペッパーでお化粧してクリスマスらしい前菜になりました。もう一つの前菜は帆立貝と梨のクリスマスリース仕立て、綺麗な色の大根のマリネを花びらのように丸く飾った上に薄く切った帆立貝柱をぐるっと並べて梨と新玉ねぎのドレッシングをかけます。自家製の(すごく美味しくできた)カラスミをたっぷりすりおろしてふりかけフワッとセルフィーユでデコレーション。とても華やかに美味しく出来上がりました。メインはやはりローストチキンで今年のフィリングはもち麦、スーパーフードにポルチーニとガーリックの風味をたっぷりと吸わせクルミでカリッとした食感を加えてギッシリと鶏のお腹に詰めてジューシーにでも外側はパリッと焼き上げました。しっとりと柔らかく焼き上がって今年も大人気でした。付け合わせはお洒落なケールチップス。彩りも素敵でパリパリと美味しいのです。サラダはビーツ、人参、りんごをさっぱりと和え真っ赤に染まったサラダをクリスマスツリーのように盛りつけます。デザートはりんごをたっぷり使いレーズン、クルミもギッシリと詰め込んでシナモンなどのスパイスでクリスマスらしく仕上げたアップルケーキ。ホイップクリームを掛けただけのシンプルな仕上げがむしろクリスマスらしくて、我が家の昔からの味楽しんでいただきました。

いよいよ今年も暮れてまいります。1年間本当にお世話になりました。心からの感謝を込めて、新しいお年が良きものとなるようにお祈りいたします。

 

 

11月の料理教室覚え書き

11月は感謝祭の季節、サンクスギビングをテーマにしたお料理教室が終わりました。後半はサンクスギビングを過ぎてなおお教室が続くという… 内容はクリスマスにも使える温かなお料理で収穫の季節を楽しんでみました。 メニューは 名残の栗のポタージュ、フレッシュな卵をたっぷり使いアボカドと一緒に手作りのマヨネーズで和えたエッグサラダ、リンゴをたっぷり詰めた豚肉のポットロースト、付け合わせの人参グラッセとジャガイモとゴボウのピュレ、デザートはかぼちゃのプリンでした。今回は使用するスープストックは全て昆布だしを使い野菜の味を引き出す美味しい技を駆使してみました。優しい味が大好評。

教室が終わって既に師走、まもなくクリスマスのクラスが始まります。まさに走っているような気分ですが気持ちを切り替えて素敵なクリスマスの食卓をご紹介できるように頑張りたいと思います。